カジノは1600年代にヨーロッパで誕生しました。
世界最古の施設はイタリアにあるといわれており、casinoはイタリア語を語源としています。
上流階級に属する貴族が別荘などでパーティーを開き、そこで賭け事を行うようになったのが始まりとされます。
保養地などに次々と作られるようになり、やがてヨーロッパ各地に広まっていったのです。
上流階級向けのものもあれば、大衆向けのものもありました。
日本ではギャンブルというとネガティブなイメージを持つ人も多いですが、ヨーロッパでは上流階級の社交の場として発展した歴史もあります。
今でもヨーロッパには格式が高いところも多く、ドレスコードが存在しているところも少なくありません。
ネクタイを着用しなければいけないといった決まりがあります。
特に高級ホテルの近くには、そういった格式が高いところが多いです。
それからカジノはアメリカ合衆国のネバダ州でも合法化され、ネバダ州の南部にあるラスベガスはカジノの街としても有名です。
エンターテインメントショーを提供する豪華なホテルが軒を連ね、家族連れの観光客や地元の人々が訪れる一大リゾート地となりました。
最初の頃はマフィアが関わっていましたが、規制が強化されたためマフィアが関わることはできなくなりました。
そのためイメージもアップし、娯楽として安全にギャンブルが楽しめる街となっていったのです。
派手なエンターテインメントショーは人目を惹きますが、開催するにはお金がかかります。
エンターテインメントショー自体は赤字であっても、賭け事を行うことで巨大な利益を上げられるという構造があります。
そのため次々と新しいショーが繰り広げられるようになったのです。
それからアメリカ以外にも広がり、アジアにも巨大な市場が広がるようになりました。
アジアで有名なのはマカオで、中国の特別行政区の一つになります。
モータースポーツなども開催され、世界でも有数の観光地として発展しています。
マカオは1999年まではポルトガルの領土でした。
そのためヨーロッパの文化と中国の文化が入り混じり、歴史的な建造物も多数あります。
ユネスコの世界遺産にも登録されており、世界中から大勢の観光客が訪れます。
マカオは東洋のラスベガスと呼ばれることもありますが、2006年にはカジノの収入がラスベガスを抜いて世界トップへと上り詰めました。
海外から多くの資本を呼び込むことに成功しています。
また、マカオ以外のアジア地域でも新たな施設が誕生する動きが広がっています。
マレーシアやシンガポール、韓国などです。
日本でもカジノが解禁される動きはあり、2018年には関連する法案が成立しました。
日本ではギャンブルは賭博罪に問われてしまいます。
それを解禁しようというのは、やはり観光資源として活用したいという思惑が日本各地の自治体にあるからです。
しかし、新型コロナウイルスの影響などもあり、現在はあまり進んでいません。
新型コロナウイルスの影響で観光業界そのものが大打撃を受けており、海外からの観光客も大幅に減っているからです。
それに加えて地元の人々の根強い反対の声もあります。
ギャンブル依存症の患者が増えたり、治安が悪化したりするのではないかと懸念されているからです。
最近では、世界中でオンラインカジノが注目されています。
新型コロナウイルスの影響は世界に及んでおり、旅行に出かけたりレジャーに入ったりする代わりに自宅で過ごす人が増えました。
そこで自宅でインターネットを通じてギャンブルを行う人が増えたのです。
わざわざ海外に出かけなくても楽しめますし、パソコンやスマートフォンさえあればどこでも賭けを行うことができます。
日本ではギャンブルは罪に問われるので違法なのではないかと心配になるかもしれませんが、海外企業が拠点のある国の法律に則って合法的に運営しているので違法にはなりません。
国が発行しているライセンスなどもあり、厳しい審査基準をクリアしないとライセンスを取得できないような仕組みもあります。
不正行為やイカサマが行われないか、マネーロンダリング対策なども行われているか、セキュリティ対策を行っているかなど色々な項目がチェックされます。
それから日本人のユーザーが増えるのに伴って、日本語のサービスを提供していると頃も増えました。
昔は全て英語だったので、英語が分からないと使いにくいという面があったのです。
それが日本語のサポートを行うところが増え、チャットやメールなどで質問にも答えてくれたりします。
入金や出金の手続きなどで分からないことがある場合には、カスタマーサポートに連絡すると対応してもらえます。
その数は年々増えており、ユーザーを獲得するためのキャンペーンなども多数展開されています。
登録するだけでお得な特典をもらえるところもあります。
自宅で過ごす時間を充実させたいという人に人気を集めています。